MVNOとは?格安スマホとの違い、メリットやデメリットを分かりやすく解説

「MVNO、格安SIM、格安スマホの違いが分からない…」

「MVNOが安いって聞くけど、大手の携帯電話会社とどう違うの?」

そんな悩みを抱えていませんか。

確かに、ただでさえ携帯電話のサービスは複雑で分かりづらいのに、さらに新しい用語が出てくると混乱してしまいますよね。

実は、MVNOの仕組みと活用法を知れば、お得にスマホを使える選択肢が増えるのです。

この記事では、MVNOとは何か、格安SIMや格安スマホとはどう違うのか、そしてどんなメリットやデメリットがあるのかについて、詳しく解説します。

MVNOって何?格安SIMや格安スマホとはどう違う?

まず、MVNOとはいったい何を指すのでしょうか。詳しく紹介しましょう。

MVNO(仮想移動体通信事業者)とは

MVNOは「Mobile Virtual Network Operator」の略称であり、訳すと「仮想移動体通信事業者」です。

NTTドコモなど大手の携帯電話会社から通信回線を借り受けて、サービスを提供している会社を指します。

MVNOの最大の特徴は、大手携帯会社のサービス利用料金よりリーズナブルであること。

また、料金体系はシンプルで分かりやすいという長所もあります。

なお、基地局などの通信設備を持ち、携帯電話サービスを提供している会社は「MNO(Mobile Network Operator/移動体通信事業者)」と呼びます。

国内においては、NTTドコモ、au、ソフトバンク、そして2020年に新規参入した楽天モバイルがMNOに当たります。

格安SIMや格安スマホとの違い

MVNOは一般的に「格安SIM」や「格安スマホ」とも呼称されますが、正確には少し異なります。

1)格安SIM・・・MVNOがユーザーに提供するSIMカード。

2)格安スマホ・・・格安SIMを挿して、大手携帯会社より安い料金で利用できるスマホの総称。

つまり、ただ本体価格が安い端末を指す名称ではなく、格安SIMを挿して使うiPhoneの最上級モデルも「格安スマホ」の範疇に入るのです。

また、MVNOが格安SIMとセットで販売するスマホもあり、こちらも格安スマホと呼ばれます。

MVNOを利用するメリット

MVNOを利用する最大のメリットは、スマホをリーズナブルに利用できることです。

詳しく見ていきましょう。

メリット1)通信料が安い

通信事業者が携帯電話のサービスを提供するためには、全国各地に基地局を持たなくてはなりません。

設備を整えるには莫大な投資と維持費用が必要であり、そのコストはユーザーの利用料金でまかなうことになります。

一方、MVNOは自前の設備を持ちません。

そのため投資が不要でコストを削減でき、ユーザーには安くサービスを提供できるのです。

また、多くのMVNOは店舗を持たず、全ての手続きはネットで完結しますので、人件費も抑制できます。

このような仕組みで、MVNOのサービスは大手携帯会社よりリーズナブルに提供されます。

なお、MVNOに乗り換えの際、MNP(Mobile Number Portability/携帯電話番号ポータビリティ)を使えば携帯番号は変えなくても済みます。

メリット2)料金体系がシンプル

大手携帯会社と比較して、MVNOの料金体系はシンプルです。

MVNOのプランは、まず月に使えるデータ容量を選択した上で、サービスやオプションを追加し、自分が使いやすいようにカスタマイズできます。

あなたが大手携帯会社のプランを選ぶ時、自分には不要な機能なのにパッケージングされていて外せないオプションがありませんでしたか?

MVNOは、最低限のサービスプランでも契約できますので、自分にとって必要なサービスだけを選択して利用できるのです。

メリット3)多彩でユニークな機能

一部のMVNOでは、大手キャリアにはない多彩でユニークな機能を用意して、他社との差別化を図っています。

1)カウントフリー・・・YouTubeやLINE、SNSなど、特定のサービス利用時における通信をデータ容量に含めない機能。

2)データ容量繰り越しサービス・・・使い切れず余ったデータ容量を翌月に繰り越すサービス。

3)データ容量節約モード・・・あえて通信速度を下げてデータ容量を節約するモード。

自分の利用状況に応じてこれらのサービスを駆使すれば、利用料金を抑えつつ不便なくスマホを使えます。

MVNOを利用するデメリット

MVNOは格安でスマホを利用できますが、いくつかのデメリットもあります。

ここからは、あなたが携帯会社の乗り換えに失敗して後悔しないために、MVNOの気をつけるべき点について解説します。

デメリット1)設定は全て自分で行う必要がある

MVNOは店舗を持たないため、手続きは全てネット上で完結します。

また、スマホはSIMカードを挿して初期設定しないと利用できませんが、MVNOはサポートがオンラインとなりますので、基本的には自分で行わなければなりません。

また、万が一のトラブルでも自力で解決する必要がありますが、スマホが故障して操作不能になった場合は、ネットで解決法を検索できなくなってしまいます。

初期設定は難しい作業ではありませんし、スマホの故障も滅多に発生するものではありませんが、スマホ機器の知識がなく、トラブル時に対面サービスを希望される方には不便でしょう。

デメリット2)通信速度が不安定

MVNOは大手携帯会社の回線をレンタルしているため、ネットの利用が集中する時間帯は通信速度が不安定になるという欠点があります。

MVNOの事業者にもよりますが、特に以下の時間帯は、通信速度が遅くなってしまう可能性があるのです。

1)早朝・夕方・・・通勤時間帯

2)12~13時・・・休憩時間帯

3)21〜23時・・・スマホが多く使われる時間帯

ただ現在では、回線が一番混み合う昼休みも「ほぼ速度が落ちない」とアピールするMVNOが増えていますので、そちらを検討するという手もあるでしょう。

また、自宅や職場にWi-Fi環境がある方は、混雑する時間帯でも特に問題なく使用できます。

デメリット3)データ容量を多く使う方には向かない

MVNOのサービスは一般的に、データ容量が1〜6GB前後とあまりデータ通信されない方にコスト的なメリットがあると言われています。

したがって、動画の視聴やオンラインゲームなどといった、データ容量を大量に消費するコンテンツを頻繁に利用される方にはおすすめできません。

MVNOにも大容量のデータプランがありますが、値段も高くなるため大手キャリアとあまり変わらなくなってしまい、リーズナブルという最大のメリットを享受できないでしょう。

デメリット4)大手キャリアのサービスが使えない

大手携帯会社と契約すると、専用のメールアドレスが付与されます。

また、商品などの代金を携帯電話料金とまとめて支払える「キャリア決済」や、お得な「ポイントサービス」を利用されている方も多いことでしょう。

しかし、MVNOに契約するとこれらの便利なサービスが利用できなくなります。

MVNOに乗り換えた場合、メールアドレスはAppleが提供する「iCloudメール」やGoogleの「Gmail」を利用することになります。

決済方法については、クレジットカードをApple PayやGoogle Payに登録したり、Suicaなどの「非接触ICカード」やPayPayなどの「QRコード決済サービス」を利用したりするなど、各自で工夫が必要です。

まとめ

MVNOは、リーズナブルな携帯電話の通信サービスを提供する会社です。

大手携帯会社から回線を借り受けることでコストを抑え、安価を実現しています。

ユーザーは格安でスマホを利用できるというメリットがありますが、通信速度は不安定であり、大手キャリアのサポートやサービスが使えないというデメリットには注意が必要です。

あなたもこの記事を参考に、自分に合った通信サービスを選択して、快適なスマホライフを満喫してくださいね。